2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ただ一つの小さな話

小さな息づかい、目線の先、 すらりとした、でも寂しさを放すことができない小さめな手は どこへ伸びてゆくのか、繋がる先を求めて、 どうか彷徨い続けないように、 どうか心の平穏を、 穏やかであって欲しいと今でも思う。

残像を描く

壊れそうもない毎日の中で、 たった一つの自分の声、 気を抜くと何かがどうどうと流れ落ちてしまう、 薄ぺらな一枚の皮が全てを守る、 それすら見えなくなってしまう時は、 何かに酷く夢中になるフリをしてただただ自分へと向かう。

冬を数え始めた

記憶を辿る どこへ向かっても同じだろう あの日手の平から流れ込んできた数字達の意味を 今またなんとなく考えている

帰り道を失う

どこか数ミリの穴でもいい、 そんな隙間があるのなら、 そこから呼吸ができるのかもしれない。

遮断機の記憶

このまま少しずつ消えてゆくのかもしれない 新たな喪失を、 わかっているのに何故手を伸ばすのか、 理由は理解しているのにどうにもできない自分は、 今ここに生きている

浮遊するならば色を

声に出すものと出さないもの、 その狭間でうごめくもの

それでもガラスの向こうを見ようとはしない

手に取る暇もなく、 この上なく柔らかい光は、 正しい場所を追い求め、 その場所へとひらりと降りてゆくだろう

ひるねの続きを

2011年3月20日。 イノちゃんとガンちゃんが和歌山から東京に来た。 去年の12月、大阪に行ったときにイノちゃんとは会う予定だったが会えず、 今回イノちゃん上京の際に声をかけてもらい、会えることになった。 イノちゃんの写真集を出すにあたってのエンドウ…